古代出雲歴史博物館

悠久の時を越え、出雲王朝の真実をひもとく~神話から真話へ~ infomap
加茂岩倉遺跡で発掘された39個の銅鐸

加茂岩倉遺跡で発掘された39個の銅鐸

『神話のふるさと』と言われる出雲地方。
現にこの地では、神話とゆかりの深い場所が数多く存在します。
しかし、出雲では神話を裏付けるような考古学的遺跡の発見がされておらず、出雲神話は作り話という見方が主流でした。

そうしたなか1984年、358本の銅剣が発見されました。
つづいて銅鐸と銅矛の発見、1996年には39個の銅鐸。
そして2000年、出雲大社境内から13世紀半ばの出雲大社本殿を支えたと考えられる巨大な三本柱が発見されました。

これらが意味するものは何でしょうか。
ただのおとぎ話・・・と片づけられないこれらの発見は、まるで神々に与えられた謎ときであるかのようなロマンに満ちあふれています。

神話かそれとも実話か。
ここ古代出雲歴史博物館では、古代と現代を結ぶこれらの鍵を頼りに太古の謎に迫ります。
神々の国出雲の悠久の時を感じてください。

テーマ別展示室

展示室内は『出雲大社と神々の国のまつり』『出雲国風土記の世界』『青銅器と金色の大刀』の三つのテーマに分かれており、古代出雲を様々な切り口で紹介します。

幻の巨大神殿出雲大社の謎、古代出雲の文化や当時の人たちのくらしなど、復元模型や出雲国風土記の資料などを交えて分かりやすく展示しています。

国宝となった荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡の青銅器や200本以上の銅剣の復元模型は圧巻です!

出雲国大社八百万神達縁結給図出雲国大社八百万神達縁結給図

出雲国大社八百万神達縁結給図
(やおよろずのかみたちえんむすびたまわうのず)

総合展示室

島根の歴史と文化の特徴である『四隅突出型墳丘墓』『出雲の玉作り』『石見銀山』『たたら製鉄』の四つに注目し、古代から現代に至る島根の人々の生活と交流の姿を俯瞰できる形で展示紹介します。

神話回廊

『古事記』『日本書紀』『出雲国風土記』などの歴史書物に記された、出雲を舞台にした神話や伝承を分かりやすく紹介します。
実写映像で迫力満点の映像と音響で神話を楽しく紹介する『神話シアター』も必見です。

出雲の地中に眠る太古への手がかり 遺跡から読みとる想像を超えた現実

荒神谷遺跡

荒神谷遺跡

昭和58(1983)年、出雲市斐川町(当時は簸川郡斐川町)で農道建設に伴う遺跡分布調査の際、調査員が一片の土器を拾ったことで発見されました。
翌昭和59年、谷あいの斜面を発掘調査したところ、358本もの銅剣が出土したのです。
また翌年の昭和60年には、そこからわずか7m離れたところで銅鐸6個、銅矛16本を発見。
出土したこれら青銅器は全て国宝に指定され、荒神谷遺跡は国の史跡指定となりました。

荒神谷遺跡

加茂岩倉遺跡

平成8(1996)年、雲南市加茂町岩倉の丘で農道の工事中、重機による掘削中に発見されました。翌平成9年の二年間にわたり発掘調査をしたところ、一カ所からの出土数としては最多となる39個の銅鐸が発見されました。
銅鐸は全て国宝に指定され、加茂岩倉遺跡は国の史跡指定となりました。

ここ加茂岩倉遺跡は先に出土した荒神谷遺跡から山を隔てて3.4kmの場所にあり、両遺跡から出土した銅鐸に同じ“×”の刻印があることから両遺跡は何らかの関係があるとされ、学術的価値の高い遺跡として今なお注目されています。

出雲大社境内遺跡

平成12年(2000)、出雲大社拝殿の北側で、巨大な3本ひと組の柱根が発掘されました。直径約1.35mの杉の柱を3本束ねた形状で、鎌倉初期の造営と推定されています。

出雲大社境内遺跡
古代の出雲大社本殿1/10模型

古代の出雲大社本殿1/10模型

古代出雲の巨大神殿

平安時代中頃(970年)に源為憲(みなもとのためのり)が書いた貴族の子弟の教科書『口遊(くちずさみ)』には『雲太(うんた)、和二(わに)、京三(きょうさん)』という言葉が記されており、これは当時の建物の高さベスト3を表現していると言われています。
1位の「雲太」とは出雲大社本殿のことで一番高く、ついで2位の「和二」は東大寺大仏殿で、3位の「京三」は京都御所の大極殿の順ということです。

現在の出雲大社本殿の高さは約24mですが、出雲大社の社伝によると古代出雲の本殿の高さは現在の4倍、96mあったといわれています。
本殿の後ろにある山(八雲山)の高さが約100m、山の頂上付近に千木(屋根の先端についている交差した二本の木)が見えたと想像すると現代でも圧倒される高さです。
また中古には現在の倍の高さ、約48mあったと伝えられています。この説は明治時代から様々な研究がなされてきました。最新の建築技術ならともかく当時の技術、しかも木材建築でそのような高さのものは不可能ではないかと、長い間幻とされていたのです。
ところがこの宇豆柱の発見で、幻は急激に現実味を帯び、具体的にその姿を現してきました。 この3本の柱が上空に向かいそそり立ち、長い長い階段の果てに巨大な空中神殿が構え、その千木は天空の雲を突き出る様であったのか。 多くの専門家達の想像力をかき立てるこの発見に、今なお注目が集まっています。

周囲の景観に配慮した建物は敷地内にも秘密が

建物は出雲大社東隣の広大な敷地に立ち、背景に広がる北山山系の景観を壊さないよう配慮したつくりになっています。
建物が主張しないようなデザインで、素材は鉄とガラスというシンプルな組み合わせです。
また鉄は古代出雲より行われてきた“たたら製鉄”、ガラスは“現代性”をそれぞれ象徴しており、古代と現代の融合という意味もこめられています。

門からこのエントランスホールには約110mの長い桂並木が続いています。古代出雲大社の引橋(階段)は約109mあったと言われていますので、ぜひその壮大さをイメージしながらここを歩いてみてください。足元は縞模様になっており、階段のようにも見えます。 鉄の神“金屋子神(かなやごのかみ)”が出雲の地に製鉄を伝えに白鷺に乗って舞い降りたのが桂の木であったことから桂の並木道になりました。
また桂の木は『その木の下で想う者同士が共に愛を誓えば結ばれる』と言われ、その葉は縁結びをイメージさせるハート形です。

展望テラスからは出雲大社の神苑が望め、本殿の千木を見ることができます。
そのほかにも“出雲国風土記”の一説が大きな文字で書かれた『風土記の道』、泉のわき出るベンチ、はにわの森など、庭園には様々な秘密が隠されています。

写真提供:(財)ホシザキグリーン財団
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info詳細

名称 島根県立古代出雲歴史博物館(特集記事)
カテゴリ 歴史・文化 美術館・博物館
住所 島根県出雲市大社町杵築東99番地4
問い合わせ電話番号 0853-53-8600
営業時間 9:00~18:00(11月~2月は9:00~17:00)
※最終入館時刻は閉館時間の30分前です。
定休日 毎月第3火曜日(祝日の場合は、翌日が休館日です)
駐車場 有り 普通車244台
ホームページURL
平均予算(お一人様) 【観覧料について】常設展/一般:610円/大学生:410円/小中高生:200円、企画展/各企画展毎に金額が異なります。※詳しくは、公式サイトをご覧ください。
交通アクセス (車) 山陰道斐川ICよりR9を出雲市方面へ、県道28号線経由出雲大社方面へ。車で約30分
(電車) 一畑電車出雲大社前駅より、徒歩約10分
(バス) JR出雲市駅より一畑バス「出雲大社」、「出雲大社・日御碕」行きバス「正門前」バス停下車、徒歩約3分
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