出雲観光ガイド

島根県立古代出雲歴史博物館

これまで発見された遺跡や資料をもとに、古代出雲を様々な角度からのぞくことができる博物館。神話の世界が甦えります。

住所

出雲市大社町杵築東99番地4

問い合わせ電話番号

0853-53-8600

営業時間

9:00~18:00(11月~2月は9:00~17:00)
※最終入館時刻は閉館時間の30分前です。

定休日

毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日)[2019年11月18日~2020年4月23日]

悠久の時を越え、出雲王朝の歴史にせまる

写真1

加茂岩倉遺跡で発掘された39個の銅鐸

出雲地方は『神話のふるさと』と言われるように、神話とゆかりの深い場所が数多く存在します。しかしそれら神話を裏付けるものはなく、出雲王朝の存在も創作であるという見方が主流でした。

ところが1984年と1996年に銅剣や銅鐸、銅矛などが大量に発掘され、さらに2000年には出雲大社の境内から巨大な三本の柱が発見されました。

これらが意味するものは…?まるで神々に与えられた謎解きのような、歴史ロマンに満ちた遺跡たち。古代出雲歴史博物館では、古代と現代を結びつけるこの発見を鍵に、古代出雲王朝の真実に迫ります。

テーマ別展示室

展示室は『出雲大社と神々の国のまつり』『出雲国風土記の世界』『青銅器と金色の大刀』の三つのテーマに分かれ、古代出雲を様々な切り口で紹介いたします。

幻の巨大神殿をはじめ、当時の文化や人々の暮らしなどを、復元模型や出雲国風土記の資料等を交えて分かりやすく解説しています。
中でも発掘された青銅器や、200本以上の銅剣の復元模型は圧巻です。

出雲国大社八百万神達縁結給図(やおよろずのかみたちえんむすびたまわうのず)

総合展示室

島根の歴史と文化を特徴づける『四隅突出型墳丘墓』『出雲の玉作』『石見銀山』『たたら製鉄』の四つに注目し、古代から現代に至る島根の人々の生活と交流の様子を紹介します。

神話展示室「出雲神話回廊(神話シアター)」

『古事記』『日本書紀』『出雲国風土記』などの歴史書物に記された、出雲を舞台にした神話や伝承を分かりやすく紹介します。
迫力満点の映像と音響で、神話を実写で紹介する『神話シアター』も必見です。


出雲の地中に眠る太古への手がかり

荒神谷遺跡

昭和58年(1983)、出雲市斐川町(当時は簸川郡斐川町)で、農道建設に伴う遺跡分布調査の際に調査員が一片の土器を発見。翌昭和59年に谷あいの斜面を発掘調査したところ、358本もの銅剣が出土しました。

さらにその翌年の昭和60年には、そこからわずか7m離れたところで銅鐸6個と銅矛16本が合わせて発掘されました。これらの青銅器は全て国宝に指定、荒神谷遺跡は国の史跡指定となりました。

加茂岩倉遺跡

平成8年(1996)、雲南市加茂町岩倉の丘で農道の工事中、重機による掘削中に発見されました。それから翌平成9年の二年間にわたり発掘調査をしたところ、一カ所からの出土数としては最多となる39個の銅鐸が発見されました。
銅鐸は全て国宝に指定され、加茂岩倉遺跡は国の史跡指定となりました。

この加茂岩倉遺跡は、先に出土した荒神谷遺跡から山を隔てて3.4kmの場所にあり、両遺跡から出土した銅鐸に同じ「×」の刻印があることから、両遺跡は何らかの関係があるとされ、学術的価値の高い遺跡として注目されています。

出雲大社境内遺跡

平成12年(2000)、出雲大社拝殿の北側で、3本一組の巨大な柱根「宇豆柱」が発掘されました。直径約1.35mの杉の柱を3本束ねた形状で、鎌倉初期の造営と推定されています。

写真6
古代の出雲大社本殿1/10模型

古代の出雲大社本殿1/10模型

古代出雲の巨大神殿

平安時代中期の970年、源為憲(みなもとのためのり)が書いた貴族の子弟の教科書『口遊(くちずさみ)』には、『雲太(うんた)、和二(わに)、京三(きょうさん)』という言葉が記されており、これは当時の建物の高さベスト3を表現していると言われています。
1位の「雲太」とは出雲大社本殿、2位の「和二」は東大寺大仏殿、3位の「京三」は京都御所の大極殿という解釈です。

現在の出雲大社本殿の高さは約24mですが、出雲大社の社伝によると、太古の出雲大社本殿の高さは現在の4倍、約96mあったといわれています。
本殿の後ろにある山(八雲山)の高さが約100mですので、この山の頂上付近に千木(屋根の先端についている交差した二本の木)が見えていたことになり、想像するだけで現代でも圧倒される高さです。

中古(平安時代)には現在の倍の高さ、約48mあったと伝えられています。
この説については明治時代から様々な研究が行われてきました。最新の建築技術ならともかく当時の技術、しかも木材建築でそのような高さのものは不可能ではないかと、長い間幻とされていたのです。

ところが2000年の宇豆柱の発見により、幻は急激に現実味を帯び、具体的にその姿を現してきました。この3本の柱が空に向かってそそり立ち、長い階段の先には巨大な空中神殿が構え、屋根の千木は雲を突き出るようであったのではないか。多くの専門家達の想像力をかき立てるこの発見に、今なお注目が集まっています。

写真8

博物館の敷地内は見どころいっぱい

なんと書いてあるかは、水盤の側まで行くと分かります

     ハート型の桂の葉

階段のように見える縞模様

博物館は背後の北山山系の景観に配慮し、鉄とガラスを用いたシンプルな外観です。
鉄は出雲地方で古代より行われてきた「たたら製鉄」を、ガラスは「現代性」を象徴しており、古代と現代の融合という意味もこめられています。
館内の展望テラスからは出雲大社の神苑が望め、本殿の千木を見ることができます。

門からエントランスホールまで続く道は約110mあり、鉄の神「金屋子神(かなやごのかみ)」がこの地に製鉄を伝えに白鷺に乗って舞い降りたのが桂の木であったことから、道の両側には桂の木が植えられています。桂の木は『その木の下で想う者同士が共に愛を誓えば結ばれる』と言われ、葉っぱは縁結びをイメージさせるハート形です。

古代出雲大社本殿の引橋(階段)は約109mあったと言われており、並木道は階段のように見える縞模様になっていますので、ぜひその壮大さを想像しながら歩いてみてください。

そのほかにも「出雲国風土記」の一説が書かれた『風土記の道』や、泉のわき出るベンチ、はにわの森など、庭園に隠された様々な秘密を探してみてください。

関連ページ

古代出雲歴史博物館の休館について

2020年1月15日~3月8日の間、東京国立博物館において、特別展「出雲と大和」が開催されます。
この特別展に、銅鐸・銅剣など多くの重要展示品が搬出されることから、下記の期間休館となります。

休館期間:2019年11月18日~2020年4月23日

詳細

名称 島根県立古代出雲歴史博物館
住所 出雲市大社町杵築東99番地4
問い合わせ電話番号 0853-53-8600
営業時間 9:00~18:00(11月~2月は9:00~17:00) ※最終入館時刻は閉館時間の30分前です。
定休日 毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日)[2019年11月18日~2020年4月23日]
駐車場 有り 普通車244台
ホームページURL http://www.izm.ed.jp/
平均予算(お一人様) 【観覧料について】常設展/一般:610円/大学生:410円/小中高生:200円、企画展/各企画展毎に金額が異なります。※詳しくは、公式サイトをご覧ください。
交通アクセス (車) 山陰道斐川ICよりR9を出雲市方面へ、県道28号線経由出雲大社方面へ。車で約30分
(電車) 一畑電車出雲大社前駅より、徒歩約10分
(バス) JR出雲市駅より一畑バス「出雲大社」、「出雲大社・日御碕」行きバス「正門前」バス停下車、徒歩約3分