毎年夏になると涼を求めてたくさんの観光客が訪れる『八雲風穴』は、約450年前隣接するお寺「福泉坊」の開山の頃から「清涼山」と呼ばれ、冷風を発する地域だったと伝えられています。
 風穴の年間平均気温は10度前後で気温の変動が少なく一定のため、昔から天然冷蔵庫として農林産物の保管に役立ててきました。真夏でも風穴の施設内部は10度以下の冷たい風が吹き出し、地下には雪が保存してあって、夏でも見ることができる天然の冷房として知られ、毎年多くの人が訪れています。
 八雲風穴の冷風が吹き出す原理は、一般的に考えられている「溶岩トンネル」から吹き出す風穴減少とは異なり、太古この周辺がまだ海だった時代に、火山の爆発で海中に噴出した溶岩が急速に冷やされ、隙間ができた岩となり、それが堆積して現在の地形ができあがり、この山懐を流れる地下水が、それらの岩と岩の隙間の空気を冷やし地表に流れ出すと考えられています。
 なお、この地下水は風穴の下に湧き出ており、「福寿泉」として島根名水百選の一つにも選ばれています。
 須佐神社は、出雲国風土記にも登場する由緒ある古社。全国に数多くある須佐之男命(スサノオノミコト)ゆかりの神社の中で唯一、御魂をお祭りしている神社です。本殿は島根県の文化財に指定されており、出雲大社とともに代表的な大社造りの建物です。

 明治に至るまでに幾度か神社名が変わっており、奈良時代には須佐社、平安時代には須佐神社、室町時代には十三所大明神、天文年間には大宮大明神、近世では須佐大宮あるいは出雲大宮、そして明治4年に須佐神社と制定されました。そして、明治32年には、もと官弊社に次いで格式の高い国幣小社にも指定されたという由来があり、これだけの経歴を見るだけでも経てきた時の長さがしのばれます。 悠久の時に包まれた境内は、青々と樹木が生い茂り、聖霊な空間に閉ざされたような緊張感が漂います。
 
 島根県の無形文化財に指定された切明(きりあけ)神事の念仏踊りは、彩りが鮮やかな神事華と素朴な伝統の踊りでよく知られており、遠来の観客で賑わいます。また、節分時には厄除けのお守りとして「茅の輪」が参拝者に配られる習慣があり、厄除けの神様として親しまれています。
 
 周辺の地には、神社とゆかりの深い伝説が数多く残されており、なかでも須佐神社七不思議が有名です。

須佐神社七不思議
(1)塩井(しおのい)
 境内に湧き出す塩井は、海に続いていて、水の湧き出しに間渇があるのは、海の満ち引きに関係があると言われています。
(2)神馬(しんば)
 須佐大宮に奉献された神馬は、どんな毛色の馬でも、後で白馬に変わり、吉凶や国の大事を予知したと言われています。
(3)相生の松(あいおいのまつ)
 今は枯れて残っていませんが、本殿の裏に一本の松に雄松、雌松の両肌のものがありました。
(4)陰無桜(かげなしざくら)
 昔、隠岐の国に太陽がかげって耕作不能の所があり、これを占ったところ、出雲の須佐大宮の桜の陰であるとのことで、桜が切られました。その切り株から生じた桜は、以後、茂らず枯れずに今日に至っています。
(5)落葉の槙(おちばのまき)
 須佐之男命の妃姫である稲田姫が御子を出産された時、後産を槙の葉で包み、それを松葉で綴って川に流されると、流れ着いたところに槙(柏)と松が生えてきました。これが落葉の槙と言われるところです。
(6)星滑(ほしなめら)
 須佐の中山の頂近くに滑らかな岩肌が見え、その中央に光るものが星滑です。それが大きく光ればその年は豊作、小さければ不作であると言われています。
(7)雨壷(あまつぼ)
 境内摂社の厳島神社より下、道路の下手の田の畔に岩があります。その岩の穴をかきまわすと、神の怒りで大暴風雨が起こると言われています。
  

神社の主な祭り
 1月 1日 歳  旦  祭  2月節分日 節  分  祭
 2月17日 祈  年  祭  4月18日 例  大  祭
 4月19日 陵王舞神事・百手神事  8月15日 切明神事祭
10月17日 秋   祭 11月23日 新  嘗  祭


◆お問い合せ
 
電話 0853−84−0605
 〒693-0503 島根県出雲市佐田町須佐(須佐神社社務所) 
スサノオの御魂を祭る二千年の古社
須佐神社